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 参考文献・おすすめ本

 
 ●『ユダヤ教の本』ブックスエソテリカ13/学研
 ●『古代秘教の本』ブックスエソテリカ17/学研
 ムーでおなじみ学研の、宗教シリーズ。どの本も内容はかなりまっとうで、こーいうジャンルについての入門には最適。この手の本にしてはやたらと色々な所 に売ってるし。
 当コーナーにおいては神の性質や歴史的事項などの基本的な項目をはじめとして、全般的に参考にさせていただいております。
 ユダヤ教〜の方は、歴史、聖書や信仰形態について突込みが浅いのが残念だけど、カバラについてはかなり良くまとめられているし(でも、「ヤハウェたん」 とはあんまし関係ない)、ユダヤ陰謀論の幻想を冷静に否定する所など、とても「ユダヤ人が宇宙人と結託して第3次世界大戦を起こす!」とか書くような雑誌 の後ろの方に広告が掲載されている本とは思えません。
 古代秘教〜の方は、メソポタミア(カナン含む)、エジプト、ペルシア、ギリシア、ゲルマン、ケルトの神話や宗教について幅広く解説されており、幅広い基 礎知識を付けるにはちょうどいい。けど、やっぱりこれだけ多くの内容を語るにはページが足りない、足りなすぎる、といった印象。せめて、オリエントとヘレ ニズム文化、ヨーロッパで分けて欲しかった。あと、シュメールの項目で天空神アンが災厄を招く神として民に恐れられ、崇拝されていた、という話、他で聞い たことがないんだけど、本当か?(アンは民衆の神話における描写や信仰の間で存在感の薄い「暇な至高神」なので、そういった形で信仰を受け ていたのはちょっと変?もっとも、自然の人格化だったのだから、成立当初は自然そのものとして恐れられた可能性はあるだろうけど…)で も、内容は良いので、とても「古代シュメール人は宇宙人であり、天皇家のルーツである!」とか書くような雑誌の後ろの(略)



 ●『オリエントの神々』池上正太著/新紀元社
 神話についてある程度詳しくなると、新紀元社はただの新紀元社ではなく、新紀元社(笑)になってしまうようですが、それでもこれだけ大量にシリーズを展 開して、そこそこ広く受け入れられているのは評価しても良いと思います。私が持ってる中では『天使』、『堕天使』なんかは、紹介されてる項目の数やセレク ト、内容が正直イマイチだし、なんか変な記述が目立つしで少々残念だったりするのですが、この本は結構素直にお勧めできます。
 なんといっても、1800円で、割とそこら辺の本屋で気軽に買えるオリエント神話の本なんて、他にありません。オリエント全土におけるそれぞれの国家の 歴史や、信仰形態、主な神話の概要について触れた後に各神の紹介に入るという構成も良い(普通じゃないか、と思われるかもしれませんが、こ れが出来ていないせいでまとまりが悪くなっている本がこのシリーズにはいくつもあるのです)。メソポタミア、カナンの神については、基礎 が抑えられているのでこれだけ知っておけばこのコーナーを眺めて失笑出来るのではないかと。
 メソポタミア、カナン以外ではゾロアスター教関連やローマに伝播したオリエントの神(キュベレーとか)についても触れられていますが、むしろ貴重なの は、グノーシス主義やマニ教の神々の名前について言及されていること。大抵アルコーン(デミウルゴス、ヤルダバオト)、ソフィア、アブラクサス程度しか紹 介されないグノーシスの神格について、かなり大量に紹介されています。「至高神・原父プロパトール」だとか、「絶対無としての存在しない神」だとかのなん ともかんともな格好良い名前を見ているとわくわくしてきます。あと、マニ教の主神アッバ・ドゥ=ラッブダなんて、私がマニ教関連の本読んだことないせい か、ここで初めて名前を知りました。

 

 とりあえず「ヤハウェたん」のキャラ紹介、解説を書くには上記3冊と聖書、世界史の参考書があれば実は充分(また、参考用の年表の製作にはこれに加えて ウィペディアの各文明、国家の項にある年表を参考にさせていただいております)。
 以下は一応参考文献ですけど、あまりこのコーナーの内容には反映されていないかもしれないので、どちらかというとおすすめ本として紹介。
 

 ●『古代オリエント集』筑摩世界文学大系1 杉勇他訳/筑摩書房
 必読。
 シュメール(洪水神話、イナンナの冥界下りなど)、アッカド(エヌマエリシュ、ギルガメッシュ叙事詩など)、ウガリット(バアルとアナト、アクハト、ケ レト、ニッカルと月の結婚)、フリ・ヒッタイト(クマルビ神話、竜王イルルヤンカシュなど)、ペルシア(古代ペルシア碑文)、エジプト(ホルスとセトの戦 い、ピラミッド・テキスト、アメン・ラー讃歌など)といったオリエント各地域の主要な神話が原文から訳されて掲載されている本。もう30年も昔の本だけ ど、未だにこれを超える内容の本は世に出ていない、まさにオリエント神話好きにはうってつけの一冊。
 内容が内容だけに、文字が欠損しまくってるせいで内容が意味不明になっている部分や、文字が欠損していないけど何が言いたいんだかさっぱりわからない変 な描写などがいっぱいで、読んでてわくわくしつつも頭が痛くなることも。
 困ったことに絶版。30年前の本だけに、今となっては古くなっている部分もあるのかもしれないけど(この本の時点で、もしかしたらこれは 誤訳かもしれません、と訳者が注釈している部分もあり。特に恐ろしいのはウガリット神話の項目で、我々の良く知るバアルやアナトの物語の掲載される直前に 「現在のウガリット文書の解釈は、その半分以上が間違った認識の元で行われたのかもしれない」という説が紹介されていること)、ちくま学 芸文庫あたりでなんとか復活させてくれないものでしょうか(ちなみにこの本、定価は7000円以上します)。とりあえず、 そこそこ大きな大学の図書館辺りに行けば結構置いてあるので、興味のある人は足を運んでみてもいいのではないでしょうか。私も大学の図書館で読みました。

 

 ●『オリエント神話』ジョン・グレイ著、森雅子訳/青土社
 メソポタミア系、カナン系、そして初期ヘブライ系の神話に関する研究書。このジャンルが好きなら必携の一冊。
 この青土社の神話シリーズは書店で並んでいる所を見ると上のブックスエソテリカのような初心者でもとっつきやすい入門書のように見えるけど、中身は結構 専門的なものが多く、この『オリエント神話』も、それぞれの地域の神話や歴史について基本的なところを抑えておかないと、ちょっと?なところがあるかも。
 著者はいわゆるウガリット文書の英訳における第一人者でもあるので、その内容は非常に興味深く、面白い。
 「主(ヤハウェ)はいと高き神(エル)によってイスラエルの民を割り当てられた」というような記述は、そのままヤハウェたん本編の設定に反映されていま す。



 ●『古代オリエント事典』岩波書店
 ●『古代オリエント事典』東洋書林
 同じタイトルの本2冊。
 古代オリエントのさまざまな事柄を事典方式で紹介している本。岩波の方が古代オリエントの人々の文化や生活について詳しく紹介されており、東洋の方が神 の性質や詳細について詳しく紹介されているような印象。
 とりあえず、素人の目には驚きなのが、その値段。まず東洋の値段を見て驚き、その後岩波の方の値段を見てさらに驚くというオチ。いや、まあ、でっかい事 典ならこれぐらいの値段でも別に珍しくもなんともないんでしょうけど…
 とりあえず、私は大学の図書館で読んでます。



 ●『古代メソポタミアの神々 世界最古の「王と神の饗宴」』三笠宮崇仁監修、岡田明子、小林登志子著/集英社
 古代メソポタミア専門本。上の『古代秘教〜』『古代オリエントの神々』よりも詳しくメソポタミアについて知りたいというときにおすすめ。
 監修者名に皇族の名前が並んでいますが、三笠宮崇仁親王殿下は日本における古代オリエント学の権威であり、この筋では超有名だそうです。上の『古代オリ エント集』では旧約聖書に関する解説を寄稿しており、岩波版『古代オリエント事典』製作の日本オリエント学会の名誉会長でもあらせられます。このジャンル 本を読めば、必ずどこかにその前を見つけることが出来ます。


 ●『「出エジプト」以前―セム、ヘブル、イスラエル原始像―』渡辺善太著/日本基督教団出版局
 高名なキリスト教徒である著者が、考古学的にヘブライ民族、ひいてはそれを内包していたであろうセム語族について考古学的にまとめた本。 宗教、神話についてもかなり詳しく触れられている。
 キリスト教徒が書いただけに(あと、出版社名が出版社名だけに)内容はどんなものだろうかなどと思いながら読んでみたら、これがもう、神もへったくれも ないようなきわめて現実的な記述ばかり。あまりに詳細なので、セム語族の解説部分など、ギブアップしてしまいそうです。また、「出エジプト」におけるモー セ一行のエクソダスを支援した神とは、本来の(ヤハウェによる一神教成立以前の)物語ではヤハウェではなく、バアル・ゼフォン(エジプトのバアル)だった のではないか、などという大胆な説には、おいおい、あんた本当に信徒かよ、とむしろこっちが焦ってしまうほど。敬虔な一神教徒は盲目的に神を信仰して論理 を重んじない人間なのだと盲目的に信じ込んでいる人にも読んでもらいたい一冊。「ヤハウェたん」においては、特に本編におけるヘブライ人やカナン人の生活 習慣などの参考にさせていただいております。
 最大の難点は、これも30年前に出た本なので、専門家が見れば内容的に古くなっている部分がありそうなのが怖い所。比較的最近出た本ではこの本を参考文 献に上げる本が少ないし。
 あと、「バアルが旧約聖書に現れる雄牛でバアルのごとき顔をした獣Abbirimに殺され、アナトによって復活する」という項目が謎。おそらく、「バア ルとアナト」におけるバアルが荒野で獣と出会った後、7年後に倒れた、という部分をアナトによってバアルが復活させられた部分の前に挿入した(ウガリット 文書は、その物語の順序すら完璧には解明されていない)のだろうけど、その場合でもバアルを倒すのはモトになるのではないかと。Abbirimについては エレミヤ書の原文に現れるようですが、英訳ではSoldiers(戦士、軍人)で、うちにある新共同訳ではアピス(エジプトの神的な雄牛。実際の牛の中か ら選ばれて儀式に用いられたりもする)となっていたりしてもうなにがなんだか。誰か、詳しい方、なんでこんな記述が生まれたのか教えてください。



 以下、気が向き次第追加します。


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