・カバヤ・鋼鉄の戦騎デュエルナイツ〜第1章完結編〜
第2弾が出たのでさえ、奇跡のようなものだと思っていたのに、のまさかの第3弾。しかも、使いまわしの数は今迄で一番少ない2体のみ、というカバヤの頑張
りを評価してあげたいこのシリーズ。近年の食玩オリジナルロボットシリーズとしては快挙ともいえる第3弾にして感動(?)の大団円です。
ストーリー
遥か遠
い宇宙・・・人間たちの科学技術は進歩を遂げ、ロボット技術も進み、人間の体と接続することにより、考えた通りに動かせるロボット=「ナイト」が開発され
ていた。
ナイトは全てユニット構造をしており、ジョイント部分が
共通構造しているため、パーツの交換・カスタマイズなどが自由自在
と
なっていた。ナイトの操縦に優れた者の中には、決闘用にナイトをカスタマイズし、その強さを競い合う者達が現れた。パーツを賭けてナイト同士を戦わせ、
勝った者がパーツ
を取得できる競技「ナイトデュエル」である。ナイトデュエルのためにカスタマイズされたナイトを「デュエルナイト」と呼んだ…。
父との再会を果たすため、全て集めると願いがかなうとい
う「伝説の鎧」を探す旅を続けるイト使いの少年「ブルー」。第2太陽系での激闘の傷も癒されないまま、第3太陽系にある光の惑星と呼ばれる星、「シャイ
ン」に伝わる「光の鎧」の噂を耳にし、今度こそそれが伝説の鎧だと信じ、シャインへ向かうのであった。
今、光の惑星シャインを舞台とする、ブルーの新たな旅が始まる・・・。(全て原文ママ。共通の前半部分もやはり前作からちょっとだけ
変わっ
てるので凄く暇な人は読み比べてみよう。
・ブルーナイトVer.3
主人公ブルーが搭乗するナイト。シャインの王都に呼ばれたブルーは、光の鎧を求めて暴れまわる悪のナイト集団「ドレイク騎士団」のことを耳
にする。聞けば謎の仮面の男ドレイクに率いられているというこの騎士団。私ならばまずは、いや、仮面をかぶっているのはドレイクじゃなくてバーンだろう、
とかいうツッコミをしたくなるところであるけれども、それはそれとして、この騎士団のメンバーの中にかって惑星マーク(ここにきて、ついに第一太陽系第一惑星の名前が明らかにされました。そんなもん気にしてたのは私だけでしょうが)で戦った悪の騎士「ブラックウォリ
アー」が在籍していることを知ったブルーは、奇妙な因縁を感じドレイク騎士団の討伐を志願。これを受け入れた王は、ブルーナイトVer.2にさらなる大改
造を加えた上、王家に代々伝わるという「光の盾(ライトウィング)」をブルーに託したのであった…何故、シャインの王がここまでブルーに尽くしてくれるの
か。謎である。
全高18.8m、武器はゴールドソード。必殺技はハイパーブルースラッシュ。
ついに、というべきか、やっと、というべきか、の使いまわしゼロの主人公機。これまでの使いまわしナイトボディーとはまた違ったラインで構成されており、
色もまた、一段と深い色合いになりました(写真と実物では全然違う色になっちゃっているので注意してください。実物はもっと高級感のあるメタリックブルー
です)。
で、シリーズ恒例の弱点であるジョイントのプラプラですが…今回もまったく改善されていません。特に、胴
体と腰の接続がゆるく、どれもこれもふやふやとした感じで触っていると締りが無く見えてしまいます。
この人、格好良いのでいいのだけれども、上半身とかなんとなくデモンベインっぽいような。
頭部も完全新造。
おなじみ伝説の鎧。今回のブルーに付属するのは光の盾(ライトウィング)。見ての通りの翼なので盾と言い張られるても少し無理があるような
気がしないでもないです。なお、そのためにこれまで恒例だったブルー専用盾はなし。
光の鎧フルアーマーモード。正直な所、光の鎧は結構しょんぼりです。兜、アレックスのチョバムアーマーみたいに重厚なボディパーツと羽のみ
で構成されているため、今まで以上に手足が寂しいことになっています色もこれまでのシリーズで何度も使われてきた普通のシルバーなのでありがたみなし。
ブルーな人たち。
デザイン、造形ともに今までのものと比べても素晴らしい。個人的には単体ナイトでは一番お気に入りかも。ただ、組み合わせとかで使いにくいという欠点が…
・シルバーナイトVer.2
ブルー以外では初の再登場ナイトとなる、シルバーのナイト。
全高18.8m、ハイパーシルバーボウガンと盾、光のブレストアーマーを装備。必殺技はハイパーシルバーアロー。
これよりおなじみの使いまわし組。ただし、Ver.2といっても、第2弾のときのブルーとは違ってこちらは頭部新造形。装備も当然新造形なので、実質的に
は他の新ナイトと同じようなもの。
前作のブラックナイト、ホワイトナイトは両腕ともに角度がついていたけれど、今回のシルバーは第1弾と同じく左腕のみ角度がついた状態になっています。両
腕ともに角度がついてる方が統一感あって好きなんだけどなあ。
後姿。特に今までと変わるところはありません。
顔。相変わらずのセンスの良さが光ります。このKOG系の特徴のある頭部の意匠は好き。
光のブレストアーマー装備。本体とまったく同じ色合いです。なので、
光の鎧が一番似合うのもやはりこれということになります。頭部なんて、交換したことのも忘れてしまいそうなくらい。
しかし、第1弾のときもブルーよりもシルバーの方が伝説の鎧が似合ったんだよなあ。ブルー不憫。
前作との比較…なんか、今ひとつパワーアップしたように見えないのは武器の大きさのためかしら。あと、胴体部分はVar.1みたいに青く
なっていた方がアクセントが効いていたんじゃないかと個人的には思う。
なお、シルバーと再会したブルーは再会を喜ぶまもなくお互いの成長を確かめるべくナイトデュエルに突入。これdかあら肉体言語でしか語り合えない男たち
は。結局、ブルーに敗れたシルバーは光のブレストアーマーをブルーに託し、再び共に旅をすることになったのであった。
・ゴールドナイト
森の中で発見した光の杖を神からの贈り物と信じる純朴なナイト使い、ヘルメスのナイト。
全高18m、光の杖以外は盾のみ装備。必殺技は光の杖から出るビーム攻撃、ゴールドフラッシュ。
こちらはシルバーナイトと違い、第2弾と同じく両腕共に角度がついています。
さすがに金色の色合いは良好。下手な金色だと下品なだけになっちゃうので、これは上手くいってるかと。
後姿。この人、こんなんでどう戦うのかと思ったら棒術が得意だそうで。
頭部。なんとなく、意図的にKOGっぽい頭部を避けているかのような気が(笑)。
光の鎧フルアーマーモード。シルバーほどではないけど、違和感もないまとまり。
なお、何故二人が戦うことになったのかも良くわからないまま開始されたナイトデュエルの結果、ブルーに敗れたヘルメスは光の杖を彼に譲り、やはり共に戦う
ことを決意したのであった。なんだかんだでドレイク騎士団よりもブルーの方が光の鎧強奪してるような。
・ブラックウォリアー
ドレイク騎士団の本拠地ルミナスにおいてブルー一向に立ち塞がるパワーファイタータイプのナイト。かって自分を破ったブルーに対して、強い
復讐心を募らせるナイト使い、シリウスが操る。
全高17.4m、ブラックハンマーと光の盾。必殺技はブラッククラッシュ。
ブルーナイトのもつ光の盾(ライトウィング)の対となる、光の盾(レフトウィング)を所持している。
待ちに待った、重タイプ。デザインも良いし、文句なし。
ジョイントがゆるゆるじゃなければ。
やっぱり商品番号4番、5番がジョイントゆるゆるになるのはこのシリーズの避けられない宿命なのでしょうか、というぐらいにパーツがぽろぽ
ろいきます。
見ての通りハンマーが重いのできっちり所持するのは難しいし、かと思えばハンマーの柄の部分は妙に太いらしく持たせるのにきつきつで苦労するわで辛いもの
があります。強化必須。
本当にこれでジョイントきっちりしてればなあ。いっそ、2,3倍くらいのサイズで出して欲しいくらい好きなんだけど。
後姿。何処から見ても格好良い。MHでも、重タイプの方がお気に入りのものが多かったりする私にはとても嬉しい。
ハンマーを振り下ろそうとするポーズくらいなら取れます。
頭部もなかなか格好良い。次(があれば)は第2弾のインストのみで名前だけが登場したレッドウォリアーをこいつのリデコでほしいなあ。頭部
は角タイプじゃなくて、無骨な感じでお願いしたい。
光の盾(レフトウィング)。あまり似合いません。
かっての戦いを再現。
なお、復讐に燃えるブラックウォリアーだったが、ナイト使いとして彼以上に成長していたブルーにはかなわず、哀れ光の盾(レフトウィング)を奪われてし
まった。
恐るべしはドレイク騎士団よりもよっぽど効率よく光の鎧をぶんどっていくブルーである。
・ブラックドラゴン
ドレイク騎士団を率いる謎の仮面の男、ドレイクが操るナイト。
全高14m、装備は見ての通り無し。必殺技はブラッククロー。
…スペックだけ見ると、なんか一番弱そう。一番小さいし、装備無いし。必殺技は多分引っかくだけだし。結局、本編(?)でも、この状態ではまったく戦うこ
とは無かったし。なお、光の兜を機体の何処か(不意に落としちゃうような所)にしまっているらしい。
今回の人外タイプ。とうとうホークタイプから解放されました。これだけでもありがとうと言いたい。
搭乗者の名前のせいでオーラバトラーを思い出しますが、デザイン的にはむしろこの商品と似た名前のコナミのカードゲームにいそうな感じかし
ら(実際、このシリーズのタイトルと写真を最初に見たとき、コナミのカードゲームの立体化なのかと勘違いした私)。
後姿。なかなかに独特の形状です。
なお、こいつはブラックウォリアー以上にジョイントのゆるゆるさ加減がひどいので、瞬間接着剤などでの強化は必須。
ブラックドラゴンウィングモード。
なんとなーく、超有名RPGに出てきそうな(笑)。
ドラゴンモード。
え、じゃあ、普段は何モードなんだ?人型ではないような。竜人モード?
最終形態、ブラックドラゴンウォリアー。
4つの鎧パーツを集めたブルーの前に現れたブラックドラゴンが、ブラックウォリアーの残骸を貪る様に吸収した姿。
今までのケンタウロスだとかライオニウスに比べると、非常にまとまりのいい形態。カラーリングも統一感あるし。
なお、今回は主人公側の最終合体形態はありません。
ついに始まる最終決戦。
強力なブラックドラゴンウォリアー、そしてドレイクの力がブルーを圧倒する!
<以下ネタバレ>
ブラドラリアー(長いので略)の前に絶体絶命のブルー。意識の薄れゆく中、ブルーは呟く…「父さん…」と。その声を聞いたドレイクは何故か
動きを止め、はずみでブラドラリアーのどっかにしまっていたらしい光の兜がぽろち落ちた。こんなうっかりを逃すブルーではない。早速それを拾い、光の鎧フ
ルアーマーモードとなるブルーナイト。そして、最強最後の必殺技「シャイニングブルーフラッシュ」が放たれ、とうとうブラドラリアーは倒れた。
戦いを終え、早速光の鎧に父との再会を望んだブルー。すると、突如としてドレイクの仮面が割れ、彼の素顔があらわれた!なんと、仮面の悪の騎士団長ドレイ
クこそが、行方不明のブルーの父親だったのである。悲嘆にくれるブルー。実は、父は洗脳されて何者かに操られていたのだ。本物の伝説の鎧だったっぽい?光
の鎧のおかげか、洗脳が断ち切られた父は、ブルーとの再会を喜び、故郷に帰って平和に暮らしたのであった。めでたしめでたし (第1章 完)
…なんでうっかり兜落とすんだよ、とか別に悲嘆にくれなくてもいいじゃないか、とか思ったりしちゃうハイスピードの展開でした。
とりあえず、第1段レビュー時に書いた、「多分、主人公の父親がラスボスなんだろうなあ(笑)」が的中してしまい
ました。果たして、名前も出てこないブルーの父を操っていたのは何者なのか、以下、第2章に…続く、のか?
以下、オリジナルの組み合わせなど
非常に格好良いブルーナイトVer.3.その最大の弱点は、もはや組み合わせることを意識していないということ。
第1章の伝説の鎧なんか良く似合いそうだなあ、とか思ってたのに、なんと胴体のパーツ形状が独特なために、第1章、及び第2章の伝説の鎧のブレストアー
マー部分は装着不可能なのである。なんてこった。
写真ではとりあえず(正直、全部付けるよりも肩だけに付けた方が格好良い)炎の鎧をちょっとだけ装着。
ごちゃごちゃ組み合わせ(ブルータイプ3体合体とか)もやりたかったんだけど、どーしてもいいのが出来上がらなかったので、挫折しました。
シルバータイプ全種(シルバーナイト、同Ver.2、ユニコーン)合体。顔3段重ね。
ゴールドタイプ全種(ゴールドナイト、レオン、フェニックス)合体。顔3段重ねパート2。
ブラックタイプ全種(ブラックナイト、ウォリアー、ドラゴン)合体。ラスボスっぽく。
なんというか、やっぱり黒は使い勝手良いね。
総勢15体のナイトたち(内10種は素体使いまわし)を輩出したデュエルナイツもこれにて一段落。
果たして、更なる続編はあるのか。深まる謎は明かされるのか。そして続編があってもやっぱりストーリーはあっさり味の急展開なのか。
とりあえず、よくここまで続けてくれたという感じです。第2章にも…やっぱり、期待したい所です。出来れば、結局チープな色合いでしか出なかったレッドタ
イプを救済してほしいです。
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